予約(24時間受付可)
  • TOP
  • ブログ
  • 不妊治療で使える便利なアプリ9選|治療ステップ別の選び方【2026年最新】

不妊治療で使える便利なアプリ9選|治療ステップ別の選び方【2026年最新】

  • 公開日:2026.10.16
  • 更新日:2026.10.16
不妊治療で使える便利なアプリ9選|治療ステップ別の選び方【2026年最新】|不妊治療・体外受精・卵子凍結なら生殖医療クリニック錦糸町駅前院

通院日、注射の時間、卵胞の大きさ、かかった費用……。不妊治療が始まると、覚えておくことが一気に増えますよね。手帳やメモでなんとか回している方も多いのではないでしょうか。

この記事では、不妊治療で使える便利なアプリを「記録・予定・お金・気持ち」の4つの目的に分けて10個紹介します。タイミング法から体外受精まで、治療ステップごとに必要な機能も早見表で整理しました。

不妊治療にアプリが便利な理由

不妊治療は「通院して終わり」ではなく、日々の自己管理が治療の一部になります。まずは、なぜアプリが役立つのかを整理しておきましょう。

治療中は「記録・予定・お金・気持ち」の管理が一気に増える

不妊治療では、生理周期に合わせて通院日が決まるため、次の予定が直前まで確定しないことがよくあります。体外受精に進むと、卵子を育てる注射(排卵誘発剤)を毎日決まった時間に打ったり、卵胞(卵子が入っている袋)の大きさやホルモン値を診察のたびに確認したりと、管理する情報がさらに増えます。

加えて、保険適用の回数や医療費、仕事の調整、パートナーへの共有も欠かせません。これらを頭の中だけで抱えると、それ自体がストレスになります。「記録」「予定」「お金」「気持ち」の4つに分けて、それぞれ情報の置き場所を決めておくことが、治療と生活を両立させる第一歩です。

アプリを使う3つのメリット

1つ目は、記録が正確に残ることです。診察室で「前回の生理はいつ?」と聞かれても、すぐに画面で答えられます。

2つ目は、通知機能で薬の飲み忘れや注射の打ち忘れを防げることです。

3つ目は、信頼できる情報や相談先につながりやすくなることです。

実際に、国立成育医療研究センターがルナルナ利用者約4,000人を対象に行ったランダム化比較試験(参加者をくじ引きのように2つのグループに分け、効果を比べる信頼性の高い研究方法)では、アプリで不妊治療の情報を受け取ったグループのほうが、知識テストの点数が有意に上がりました。一方で、約6割が情報の信頼性に不安を感じていたことも分かっています。アプリは「どれを選ぶか」が大切だと言えます。

【治療ステップ別】必要なアプリ機能の早見表

不妊治療は、一般的に負担の軽い方法から段階的に進みます(これを「ステップアップ」と呼びます)。段階によって必要なアプリの機能は変わります。

治療ステップ管理したいこと役立つアプリの種類
タイミング法生理日・排卵日・基礎体温、夫婦の予定周期管理アプリ、パートナー共有アプリ
人工授精通院日、排卵検査の結果、精液検査の予定周期管理アプリ、カレンダー、共有アプリ
体外受精・顕微授精注射・服薬の時刻、卵胞径・ホルモン値、移植回数、費用治療記録アプリ、クリニック公式アプリ、リマインダー、マイナポータル

タイミング法の段階

タイミング法とは超音波検査などで排卵日を予測し、妊娠しやすい時期に夫婦生活を持つ方法です。この段階では、生理日や基礎体温(朝起きてすぐ、体を動かす前に測る体温)を記録できる周期管理アプリが中心になります。医師から伝えられたタイミングをパートナーと共有できる機能があると、言い出しにくさも和らぎます。

人工授精の段階

人工授精(AIH)は採取した精液から元気な精子を選び、細いチューブで子宮の中に注入する方法です。排卵に合わせて当日の朝に精液を持参することが多いため、パートナーとの予定共有がより重要になります。通院日をカレンダーアプリに入れ、パートナーにも通知が届くようにしておくと、当日の慌ただしさを減らせます。

体外受精・顕微授精の段階

体外受精(IVF)は卵子を体の外に取り出して精子と受精させ、育った受精卵(胚)を子宮に戻す方法です。顕微授精(ICSI)は顕微鏡を使って精子を卵子に直接注入する方法を指します。この段階では注射や薬が増え、時刻を指定されることもあります。卵胞の大きさやホルモン値、胚移植の回数、費用まで記録できるアプリやクリニックの公式アプリが心強い味方になります。

不妊治療で使える便利なアプリ9選【目的別】

ここからは、不妊治療で使える便利なアプリを目的別に紹介します。機能や料金は変わることがあるため、ダウンロード前に各ストアの最新情報もあわせて確認してください。

※2026年10月時点の情報となります

周期・基礎体温を記録するアプリ

生理日や基礎体温の記録は、どの治療ステップでも基本になります。初診時に過去数か月分の周期を聞かれることも多いため、治療を始める前から記録しておくと安心です。

ルナルナ

2000年からサービスを続ける、国内で代表的な生理日管理アプリです。生理日・排卵日の予測、基礎体温のグラフ化、体調の記録ができ、妊娠希望などの利用目的に合わせて表示を切り替えられます。

不妊治療中の方に注目してほしいのが「ルナルナ メディコ」です。アプリの記録を、本人が希望すれば対応する医療機関の医師が専用端末で確認できるしくみで、診察時に口頭で説明する手間が減ります。通院先が対応しているかは受付で確認してみましょう。また、岡山県・山梨県など、有料のプレミアムコースを住民に無償で提供している自治体もあります。

ラルーン

医療系企業のメドレーが運営する生理管理アプリです。生理・排卵・妊娠の可能性をAIで予測し、基礎体温やピルの服用も記録できます。パートナーとLINEでつながり、体調や排卵日を共有できる機能が加わったのも特徴です。基本機能は無料で、AI予測の強化や広告非表示などのプレミアムプランは月額120円(税込)からとなっています。

治療データを記録・可視化するアプリ

体外受精などに進んだら、周期管理アプリだけでは記録しきれない数値が増えます。治療専用の記録アプリや、通院先の公式アプリを検討しましょう。

ninpath(ニンパス)

不妊治療の記録・管理に特化したアプリです。自分の治療内容を記録できるだけでなく、年齢や治療歴が近い人の治療データを参考にして、自分の状況を客観的に捉えられるのが大きな特徴です。アプリ内でメンタルチェックやオンラインカウンセリングも受けられます。2026年10月時点ではiPhoneのみの対応です。

パートナーと情報を共有するアプリ

不妊治療は二人で取り組むものですが、体の変化を直接感じるのは主に女性側です。言葉にしづらい情報をアプリで共有すると、温度差を埋めやすくなります。

ケアミー

生理やPMS(生理前のイライラや不調)の情報を、LINEを通じてパートナーに共有できる産婦人科医監修のアプリです。妊活モードを選ぶと、妊娠しやすい時期などを直接言わずに伝えられます。運営会社が20〜30代の既婚男女400名に行った調査では、タイミングの共有で女性の約3割が孤独を感じる一方、男性は「一緒に取り組んでいる」と受け止めている傾向が見られました。

ペアケア

LINE上で生理や体調をパートナーと共有できるサービスで、専用アプリ版も登場しています。新しいアプリを入れる抵抗が少なく、普段使っているLINEで完結できるため、アプリをあまり使わないパートナーにもすすめやすいのが利点です。

専門家に相談できるサービス

治療の疑問や不安は、診察時間内に聞ききれないことも多いものです。気軽に専門家へ相談できる窓口を持っておくと心強くなります。

ファミワン(自治体経由で無料の場合あり)

LINE上で、不妊症看護認定看護師(不妊治療の看護について専門教育を受けた看護師)や臨床心理士、胚培養士(受精卵を扱う専門技術者)などに匿名で相談できるサービスです。病院選び、費用、助成制度、治療中の不安まで相談できます。

実は、杉並区・横浜市・文京区、茨城県・長崎県など、多くの自治体がファミワンに相談事業を委託しており、住民はクーポンコードで無料利用できます。上位のアプリ紹介記事ではあまり触れられていない情報なので、「お住まいの自治体名+妊活相談」で一度検索してみてください。

お金・薬・スケジュールを管理するアプリ

最後は不妊治療専用ではないものの治療中にこそ役立つアプリです。すでにスマホに入っているものも多いので、今日から使い始められます。

マイナポータル

国が運営するオンラインサービスです。マイナ保険証で受診した医療費の情報を確認でき、確定申告のe-Taxと連携すれば、医療費控除(1年間の医療費が一定額を超えたときに税金が軽くなる制度)の入力を簡単にできます。不妊治療は通院回数が多く、領収書の管理が大変になりがちなので、早めに連携しておくと申告の手間が大きく減ります。

お薬手帳アプリ

処方された薬の名前・量・日付を記録できるアプリです。不妊治療ではホルモン剤など複数の薬を使うことがあり、他の診療科や歯科を受診したときに飲み合わせを確認してもらうのに役立ちます。薬局で二次元コードを読み取るだけで登録できるものが多く、紙の手帳を持ち歩く必要もなくなります。

スマホ標準のカレンダー・リマインダー

意外と頼りになるのが、スマホに最初から入っているカレンダーやリマインダーです。自己注射や服薬の時刻を毎日繰り返しで登録しておけば、打ち忘れを防げます。特に採卵前の「トリガー注射」(卵子の成熟を最終的に促す注射)は、医師から指定された時刻を守ることが重要です。アラームを複数回設定し、パートナーのカレンダーにも共有しておくと安心です。

失敗しない不妊治療アプリの選び方

アプリは数が多く何となく選ぶと「結局使わなくなった」ということになりがちです。次の4つの視点で選ぶと失敗を防げます。

治療ステップに合った機能があるか

まずは、いまの治療ステップに必要な機能があるかを確認しましょう。タイミング法の段階なら周期管理アプリで十分ですが、体外受精に進むと注射の時刻管理や数値の記録が必要になります。反対に、高機能なアプリを最初から入れても使いこなせず負担になることもあります。早見表を参考に、今の自分に必要な機能だけを持つアプリから始め、ステップが進んだら追加するのがおすすめです。

運営元と医療監修がはっきりしているか

健康に関わる情報を扱う以上、誰が運営し、どの専門家が監修しているかは必ず確認したいポイントです。前述の研究でも、約6割の人が不妊治療の情報の信頼性に不安を感じていました。アプリ内のコラムや掲示板の情報をうのみにせず、運営会社の情報や監修者の資格(産婦人科医、助産師など)が明記されているかをストアの説明欄で確かめましょう。

プライバシー設定とデータの扱いを確認する

不妊治療の記録はとても繊細な個人情報です。iPhoneならApp Storeの「Appのプライバシー」欄で、どんなデータが収集されるかを確認できます。あわせて見落としがちなのが、ロック画面の通知プレビューです。「注射の時間です」といった通知が職場で他人の目に入らないよう、通知の文言を変えたり、プレビューを非表示にしたりしておくと安心です。

パートナー共有と費用で続けやすいか

アプリは続けて記録してこそ意味があります。パートナーと共有する予定があるなら、相手のスマホ(iPhoneかAndroidか)に対応しているか、LINEで共有できるかを確認しましょう。また、有料プランは月額数百円程度でも、治療が長引くと負担になります。まず無料の範囲で試し、本当に必要な機能だけを有料にするのが賢い使い方です。

専門家視点で解説|アプリを治療に活かすコツ

アプリは入れるだけでは効果が出ません。ここでは、診察や手続きで本当に役立つ使い方を紹介します。

診察前に「記録の3点セット」をまとめる

診察時間は短く、緊張して聞きたいことを忘れてしまう方も少なくありません。受診前に、①生理開始日と周期、②使用中の薬と時刻(飲み忘れ・打ち忘れも含む)、③気になる症状と質問したいことの3点をアプリのメモにまとめておきましょう。画面を見せながら伝えれば、短い時間でも医師に正確な情報が届きます。体調の記録が細かすぎると負担になるのでこの3点を最低限と考えれば十分です。

保険適用の回数と費用を自分でも管理する

2022年4月から、人工授精や体外受精などの不妊治療は保険適用となり、窓口負担は原則3割になりました。ただし体外受精・顕微授精には、治療開始時の女性の年齢が43歳未満という条件があり、回数にも上限があります。

初めての治療開始時の女性の年齢保険適用の回数上限(1子ごと)
40歳未満通算6回まで
40歳以上43歳未満通算3回まで

回数は胚移植の回数で数えるのが基本です。厚生労働省の調査では体外受精1回あたりの費用は平均約50万円で、3割負担でも約15万円かかります。何回目の移植か、いくら支払ったかをアプリやメモで記録しておくと、高額療養費制度(月の医療費の自己負担に上限を設ける制度)の申請や、保険外の「先進医療」を検討するときにも役立ちます。転院時に回数の確認を求められることもあるので、自分でも把握しておきましょう。

アプリの予測を過信しない

周期管理アプリの排卵日予測は多くの場合、過去の生理周期をもとにした計算です。不妊治療中は排卵誘発剤などで周期が変わるため、アプリの予測と医師の判断がずれることがあります。その場合は必ず医師の指示を優先してください。また、基礎体温の測定が負担になっている場合は続けるべきか医師に相談してみましょう。治療方針によっては測らなくてもよいと言われることもあります。

不妊治療アプリのよくある質問

質問と回答

Q1. 無料アプリだけで十分ですか?

A1. 多くの方は無料アプリだけでも十分に治療をサポートできます。生理日や基礎体温の記録、スマホ標準のリマインダー、マイナポータルはすべて無料で使えます。有料プランが役立つのは、より詳しい予測や広告の非表示を求める場合です。お住まいの自治体によっては、ルナルナの有料機能やファミワンの相談が無料になることもあるので、先に確認してみてください。

Q2. パートナーがアプリを使ってくれません

A2. 新しいアプリを入れることに抵抗がある方も少なくありません。その場合は、ケアミーやペアケアのようにLINEで共有できるサービスを選ぶと、相手は新しい操作を覚える必要がありません。また、精液検査の日程や採卵日など「パートナーの協力が必要な予定」だけを共有カレンダーに入れる方法もおすすめです。すべてを共有しようとせず、まずは小さく始めることが続けるコツです。

Q3. 治療をお休みするときはどうすればいい?

A3. 心と体を休めるために治療を一時的にお休みすることは決して悪いことではありません。お休み中は通知を一時停止して治療を思い出す刺激から離れるのもひとつの方法です。ただし、これまでの記録は削除せず残しておきましょう。治療を再開したり転院したりするとき過去の治療歴や移植回数を正確に伝える大切な資料になります。

出典

RELATED ARTICLES

関連記事

CONTACT

ご予約・お問い合わせ