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「最近性欲がない…」その原因はプロラクチンかも。【専門医監修】男性不妊とホルモン検査の重要性

  • 公開日:2026.03.20
  • 更新日:2026.03.20
「最近性欲がない…」その原因はプロラクチンかも。【専門医監修】男性不妊とホルモン検査の重要性|不妊治療なら生殖医療クリニック錦糸町駅前院

「最近、性欲がない」「疲れが取れない」と悩む妊活中の男性へ

「妻が不妊治療を頑張っているから、自分も協力したい気持ちはある。でも、タイミングの日に限ってどうしても気分が乗らない」
「昔に比べて性欲が落ちた気がする。仕事のストレスや加齢のせいだろうか」
「クリニックの精液検査で『精液の量が少ない』『精子の運動率が悪い』と言われてショックを受けている」

この記事に辿り着いた男性のあなたは、ご自身の体の変化や、夫婦の妊活に対する見えないプレッシャーに、一人で人知れず悩んでいるのではないでしょうか。奥様が毎日基礎体温を測り、痛い注射に通う姿を見ているからこそ、「自分がしっかりしなければ」という責任感で押しつぶされそうになっているかもしれません。

不妊治療の現場では、多くの方が「不妊は女性の問題」という無意識の思い込みを持っています。しかし、WHO(世界保健機関)の大規模な調査や学会のデータによれば、不妊原因の約50%(約半数)に男性側の要因が関与していることが明らかになっています。

男性不妊の原因を探る中で、私たちが非常に重要視しているにもかかわらず、一般的にあまり知られていないホルモンがあります。それが「プロラクチン」です。ネットで「プロラクチン」と検索すると、「女性の授乳を促すホルモン」「女性の排卵を止めるホルモン」といった女性向けの情報ばかりが目につくでしょう。そのため、「自分には関係ない」と思ってしまう男性がほとんどです。

しかし、生殖医療の専門家として、あなたに知っていただきたい重要な事実があります。それは、「男性の体内でもプロラクチンは分泌されており、この数値がストレスなどで異常に高くなると、男性ホルモンが激減し、深刻な性欲低下やED(勃起障害)、そして精子を作る機能の低下を引き起こす」ということです。

あなたの「性欲が湧かない」「精液量が少ない」という悩みは、決してあなたが「奥様を愛していないから」でも、「気合いが足りないから」でもありません。目に見えないホルモンバランスの乱れが引き起こしている、医学的な症状である可能性が高いのです。

この記事では、男性の体内における「プロラクチン」のメカニズム、なぜ数値が高くなってしまうのか(高プロラクチン血症)、それが男性不妊にどう悪影響を及ぼすのかを、学会の最新のガイドラインに基づいて包み隠さず解説します。

プロラクチンとは?男性にも存在するホルモンの秘密

「プロラクチン」という言葉を初めて聞いた、あるいは「女性のホルモンだと思っていた」という男性は多いでしょう。
まずは、このホルモンの基本的な働きと、男性の体内における役割について解説します。

プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)の基本知識

プロラクチンは、脳の中心付近にある「下垂体(かすいたい)」という小さな器官から分泌されるペプチドホルモンです。女性においては、出産後に母乳(乳汁)の分泌を促したり、授乳期間中に次の妊娠を避けるために排卵をストップさせたりする重要な働きを持っています。そのため、妊娠・出産を経験していない女性でプロラクチンの数値が異常に高くなると、「高プロラクチン血症性排卵障害」という不妊の原因になります [※1]。ここまでは、インターネットでもよく見かける一般的な情報です。

なぜ男性の体内にもプロラクチンが存在するのか?

「母乳を出す必要がない男性に、なぜプロラクチンが存在するのか?」と疑問に思われるかもしれません。実は、プロラクチンは男性の体内でも微量ながら常に分泌されています。男性の体内におけるプロラクチンの主な役割は、免疫機能の調整や、生殖機能に関わる他のホルモン(テストステロンなど)のバランスを微調整することだと考えられています。正常な範囲内(ごく微量)であれば、男性の体を健康に保つための裏方として働いています。

男性不妊における「高プロラクチン血症」とは

問題となるのは、何らかの原因でこのプロラクチンが「過剰に分泌されてしまった場合」です。 血液検査でプロラクチンの数値が基準値を超えて異常に高くなっている状態を「高プロラクチン血症」と呼びます。男性が高プロラクチン血症になると、脳の司令塔が混乱し、生殖機能の根本を揺るがす深刻なドミノ倒しが体内で起きてしまいます。これが、自覚しにくい男性不妊の大きな要因の一つとなっているのです [※1, 2]。

プロラクチンが高いと男性の体に何が起こる?(3つの悪影響)

男性のプロラクチン値が高くなると、具体的にどのような症状が現れるのでしょうか。
生殖医療の観点から、大きく3つの深刻な悪影響が生じます。

【悪影響①】テストステロン(男性ホルモン)の低下による性欲減退

男性の生殖機能の維持に欠かせないのが「テストステロン(男性ホルモン)」です。テストステロンは、脳の視床下部からGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)、下垂体からLH(黄体化ホルモン)が分泌され、それが精巣(睾丸)を刺激することで作られます。これを「視床下部-下垂体-精巣軸」と呼びます [※2]。プロラクチンが異常に高くなると、この視床下部からのGnRHの分泌を強力にストップさせてしまいます。その結果、LHの分泌も低下し、精巣でテストステロンが作られなくなってしまうのです。テストステロンが激減すると、顕著に現れるのが「性欲の減退(リビドー低下)」です。「奥様が排卵日だとわかっていても、どうしてもその気になれない」「昔に比べて明らかに性的な意欲が湧かない」という状態は、気合いや愛情の問題ではなく、プロラクチンの上昇によるテストステロン低下という生理学的な現象なのです。

【悪影響②】勃起障害(ED)と射精障害(精液量の減少)

テストステロンの低下は、性欲減退だけでなく「勃起障害(ED)」を直接的に引き起こします。勃起は、性的刺激によって副交感神経が働き、陰茎に血液が流れ込むことで起こりますが、プロラクチンが高すぎる状態ではこの神経と血管のメカニズムが正常に働きません。さらに、精液の大部分(液体成分)を作っている前立腺や精嚢の機能もテストステロンに依存しているため、ホルモンが低下すると「精液の量が極端に減少する」という射精障害を伴うことが多くなります [※2]。WHO(世界保健機関)の精液検査基準では、精液量は1.4ml以上が正常とされていますが、これを持続的に下回る場合は、ホルモン異常を疑う必要があります。

【悪影響③】精子を作る機能(造精機能)の低下と運動率の悪化

プロラクチンの上昇によるホルモンバランスの崩れ(FSH:卵胞刺激ホルモンの低下など)は、精巣内で精子を製造する機能(造精機能)そのものに深刻なダメージを与えます [※2]。「精子の数が少なくなる(乏精子症)」「精子が元気に泳げなくなる(精子無力症)」、最悪の場合は「精液中に精子が全く見当たらなくなる(無精子症)」といった状態を引き起こす可能性があります。見た目は健康で、射精もできている(精液は出ている)にもかかわらず、顕微鏡で見ると精子がボロボロの状態になっているということが、高プロラクチン血症の男性には起こり得るのです。

男性のプロラクチンが高くなってしまう3つの原因

では、なぜ本来微量であるはずの男性のプロラクチン値が上昇してしまうのでしょうか。
主な原因は以下の3つに分けられます。

仕事の重圧や妊活のプレッシャーなど「過度なストレス」

働き盛りの30代・40代男性にとって、最も身近で深刻な原因が「ストレス」です。プロラクチンの分泌は、脳内の「ドパミン」という物質によって抑制(ブレーキ)されています。しかし、仕事での過度なプレッシャー、長時間労働による睡眠不足、そして「妻の排卵日に合わせて確実に射精しなければならない」という妊活特有の強烈なストレスが続くと、自律神経が乱れ、脳内のドパミン分泌が低下します。ブレーキが外れた結果、プロラクチンが過剰に分泌されてしまうのです [※1]。 「妊活を意識し始めてから、急に調子が悪くなった」という男性が多いのは、このストレスによるホルモンの乱れが大きく関係しています。

胃腸薬、抗うつ薬、AGA(薄毛)治療薬などの「薬剤性の影響」

普段何気なく飲んでいるお薬の副作用(薬剤性高プロラクチン血症)として、プロラクチンが上昇することがあります。 胃潰瘍や逆流性食道炎などで処方される一部の胃腸薬(スルピリドなど)や、精神安定剤、抗うつ薬は、脳内のドパミンの働きをブロックする作用があるため、結果的にプロラクチンを上昇させてしまいます。 また、直接プロラクチンを上げるわけではありませんが、AGA(男性型脱毛症)の治療薬(プロペシアやザガーロなど)は男性ホルモンの働きを抑制するため、EDや精液量減少、精子運動率の低下といった似たような副作用を引き起こすことが報告されています [※3]。妊活中は、服用しているすべてのお薬を専門医に申告することが重要です。

脳の司令塔の異常「下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)」

比較的稀ではありますが、医学的な原因として「プロラクチノーマ(プロラクチン産生下垂体腺腫)」という良性の腫瘍が脳の下垂体にできることがあります。 この腫瘍がプロラクチンを異常に作り出してしまうため、血液検査で非常に高い数値が出ます。腫瘍が大きくなると、視神経を圧迫して「視野が狭くなる」「頭痛がする」といった症状を伴うこともあります。血液検査で異常な高値が確認された場合は、MRIなどの精密検査を行い、適切な治療(薬物療法や手術)を行う必要があります。

男性不妊を疑ったら?専門医が行う検査と治療法

「最近性欲がない」「もしかして自分もプロラクチンが高いのでは?」と感じたら、一人で悩まずに不妊治療の専門クリニックを受診してください。男性不妊の検査は、痛みもなく非常にシンプルです。

血液検査でわかるホルモン値(LH、FSH、テストステロン、プロラクチン)

男性のホルモン状態を把握するためには、採血による血液検査を行います。女性がホルモン検査を受けるのと同様に、男性も以下の項目を測定することで、視床下部・下垂体・精巣のどのレベルに問題があるのかを正確に判別できます [※2]。

プロラクチン(PRL)今回のテーマであるホルモン。高値の場合は性欲低下や造精機能障害の原因となります。
テストステロン男性ホルモン。低い場合はEDや精子減少の原因になります。
LH(黄体化ホルモン)
FSH(卵胞刺激ホルモン)
脳から精巣に「テストステロンを出せ」「精子を作れ」と命令するホルモン。

これらの数値を総合的に判断し、あなたの不調の原因が「ストレスなのか」「加齢なのか」「プロラクチンなどのホルモン異常なのか」を特定します。

自覚症状がないからこそ重要な「精液検査」の現状把握

ホルモン検査と並んで、男性不妊治療の第一歩となるのが「精液検査」です。 マスターベーションで採取した精液を顕微鏡で観察し、WHO(世界保健機関)の最新基準(2021年版)に照らし合わせて以下の項目を評価します [※4]。

精液量(1.4ml以上)少なすぎる場合はプロラクチン上昇や男性ホルモン低下、または精管の閉塞を疑います。
精子濃度(1,600万個/ml以上)少ないと乏精子症と診断されます。
運動率(42%以上)元気に動いている精子の割合です。

男性の生殖機能の低下は、痛みなどの自覚症状が全くありません。
だからこそ、客観的な数値で「現状を正しく把握すること」が、妊娠への最短ルートなのです。

ホルモン異常を改善する薬物療法と、ED治療薬の適切な使用

もし検査で高プロラクチン血症が判明した場合、原因に応じた適切な治療を行います。

  • ドパミン作動薬の投与: プロラクチンの分泌を抑えるお薬(カベルゴリンやブロモクリプチンなど)を内服することで、数値を正常化させます。プロラクチンが下がれば、テストステロンの分泌が回復し、性欲や造精機能の改善が期待できます [※1, 2]。
  • 薬剤の中止・変更: 胃腸薬や抗うつ薬、AGA治療薬が原因の場合は、処方医と相談の上、可能であればお薬を中止したり別の種類に変更したりします。
  • ED治療薬の併用: 「タイミング日にプレッシャーで勃起しない」という心因性EDやホルモン低下に伴うEDに対しては、PDE5阻害薬(バイアグラやシアリスなど)を処方することがあります [※2]。不妊治療(人工授精や体外受精の採精を含む)において、これらの薬を使用することは精子や胎児に悪影響を与えないとされており、プレッシャー対策として非常に有効です。2022年からは男性不妊の治療として保険適用もされています [※5]。

プロラクチンを正常に保ち、精子の質を高める生活習慣

お薬での治療と並行して、ご自身の生活習慣を見直すことで、自律神経を整え、プロラクチンの過剰分泌を防ぎ、質の高い精子を育てることができます。こども家庭庁が推進するプレコンセプションケアにおいても、男性の生活習慣改善は強く推奨されています [※6]。

約74日かかる!精子が作られるサイクルを理解しよう

男性にぜひ知っていただきたいのが、「精子は今日作られて明日出てくるわけではない」という事実です。 精子の元となる細胞が分裂し、オタマジャクシの形をした成熟した精子になって射出されるまでには、約74日(約2ヶ月半)かかります [※2]。つまり、今日から生活習慣を改善してホルモンバランスが整っても、その結果が「質の高い精子」として現れるのは約3ヶ月後なのです。だからこそ、不妊治療は「思い立ったらすぐ」の行動開始が重要になります。

サウナや長風呂は要注意!精巣を「熱」から守る鉄則

精子を作る機能(造精機能)は、体温より2〜3度低い環境(33〜34℃)を好みます。精巣が体の外にぶら下がっているのは、熱を逃がすためです。 プロラクチンなどのホルモンが正常でも、精巣を温めすぎてしまうと精子の運動率は劇的に低下します。 妊活中は、長時間のサウナ(サ活)や熱いお風呂、膝の上でのノートパソコンの使用、長時間の自転車運転、締め付けの強い下着(タイトなボクサーパンツなど)は避け、通気性の良いトランクスを選ぶなど、精巣を「涼しく保つ」工夫をしてください。

テストステロンを高める睡眠・運動・栄養素(亜鉛・ビタミンD)

ホルモンバランスを正常に保つための最強の特効薬は「良質な睡眠」と「適度な運動」です。テストステロンは睡眠中に多く分泌されるため、スマホを置いて早めに寝る習慣をつけましょう。 また、精子の質を高める栄養素として積極的に摂りたいのが以下です。

亜鉛(セックスミネラル)精子の形成に必須。牡蠣や牛肉、レバーに豊富です。
ビタミンD生殖機能の向上に寄与すると近年注目されています。鮭やキノコ類に多く含まれます。
抗酸化ビタミン(C・E)
コエンザイムQ10
精子をサビつき(酸化ストレス)から守ります。

働く男性の「検査のハードル」を徹底排除する当院のサポート体制

「検査が必要なのはわかったけれど、女性ばかりの不妊治療クリニックに行くのは抵抗がある」
「仕事が忙しくて通う時間がない」
そんな男性の切実な声に応えるため、私たち「生殖医療クリニック錦糸町駅前院」は、男性が通いやすく、心理的ストレスを極限まで減らす体制を徹底的に整えています。

プライバシーを守る半個室待合と、完全個室の採精室(メンズルーム)

「他の女性患者さんの目が気になる」という男性特有の心理的ハードルを下げるため、当院はプライバシーに配慮した半個室の待合室を設置しております。 また、精液検査や人工授精、体外受精の採精を行うための「メンズルーム(採精室)」は、無機質なトイレのような空間ではなく、清潔感と落ち着きのある完全個室をご用意しています。もちろんご自宅で採取して持ち込んでいただくことも可能です(採取後2時間以内)。

忙しい男性でも通いやすい朝8時〜夜21時・土日祝日診療と事後決済

働き盛りの男性が、平日の日中に仕事を休んで通院することは非常に困難です。当院は、ビジネスマンが仕事の前や退勤後、あるいはお休みの日に無理なく通院できるよう、朝8時から夜21時まで、土日・祝日も休まず毎日診療を行っています。さらに、15分刻みの厳密な予約システムと、診察後にお会計を待たずにすぐ帰宅できる「クレジットカード事後決済システム」を導入。クリニックでの無駄な待ち時間を「ゼロ」に近づけ、仕事との両立を全力でサポートします。

EDやプレッシャーの悩みに寄り添う心理士のメンタルケア

「妻の排卵日に合わせて行為をするのがプレッシャーで勃起しない」
「自分の精液所見が悪くて男としての自信を失った」
このような深刻な悩みは、奥様には直接言えず、一人で抱え込んでしまいがちです。 当院には、不妊治療に伴うメンタルケアを専門とする「臨床心理士」が常駐しています。完全個室のプライバシーが守られた空間でホルモンの悩みやEDの不安、夫婦関係のストレスなどをすべて吐き出していただけます。私たちは、医学的な治療と心理的なサポートの両輪で、あなたを支えます。

男性のプロラクチンと不妊に関するQ&A

質問と回答

Q1. 筋トレをしてプロテインを飲めば、テストステロンが上がってプロラクチンの悪影響を跳ね返せますか?

A1. 適度な筋力トレーニングはテストステロンの分泌を促すため推奨されますが、過度なオーバートレーニングは肉体的ストレスとなり、かえってホルモンバランスを崩すことがあります。また、市販のプロテイン自体は問題ありませんが、筋肉増強剤(アナボリックステロイド)の使用は、脳の指令をストップさせ、無精子症を引き起こす極めて危険な行為ですのでやめてください。

Q2. 禁欲期間(射精しない期間)を長くすれば、精液の量や濃度は増えますか?

A2. 大きな誤解です。精液検査や採精の前に禁欲期間を長くしすぎると、精巣上体の中に古い精子が溜まり、酸化ストレスによってDNAが傷ついた(断片化した)質の悪い精子が増えてしまいます。最も質の高い精子を採取するためには、禁欲期間は「1日〜3日程度(長くても5日以内)」が理想的です。定期的に射精し、新鮮な精子を保つことが大切です [※2]。

Q3. 妻に精液検査を勧められましたが、性交渉ができているので自分は問題ないと思うのですが。

A3. 性機能(勃起・射精ができること)と、造精機能(質の良い精子が十分な数作られているか)は全く別の問題です。自覚症状がなくても、顕微鏡で見ると精子が極端に少ない、あるいは運動していないケースは日常茶飯事です。不妊原因の約半数は男性にあります。早期に精液検査を受けることが、夫婦の時間を無駄にしない最善の選択です。

Q4. プロペシア(AGA治療薬)を飲んでいますが、妊活に影響しますか?

A4. プロペシアやザガーロなどのAGA治療薬は、男性ホルモンの働きを部分的にブロックするため、副作用としてED(勃起障害)、性欲減退、精液量の減少、精子運動率の低下を引き起こすことが報告されています。妊活を開始する場合は、必ず医師に申告し、必要に応じて休薬を検討してください。

Q5. 精液検査の結果、運動率が低いと言われました。もう子どもはできませんか?

A5. 決して諦める必要はありません。生活習慣の改善やホルモン治療で数値が回復する方も多くいらっしゃいます。また、数値が改善しなくても、現在の生殖補助医療には「顕微授精(ICSI)」という技術があります。動いている元気な精子が数個でも見つかれば、それを直接卵子に注入して受精に導くことが可能です。

Q6. ED治療薬(バイアグラなど)を使うと、精子に悪影響が出たり、胎児に奇形が出たりしませんか?

A6. 心配ありません。PDE5阻害薬(バイアグラやシアリス等)を服用しても、精子の質や受精能力、胎児の奇形リスクに悪影響はないと医学的に証明されています。プレッシャーでタイミングが取れない場合は、我慢せずに医師に相談し、適切にお薬を活用してストレスなく妊活を進めてください [※2]。

Q7. 精液の量が1mlしかありませんでした。これもホルモンのせいですか?

A7. 精液量(基準値1.4ml以上)の減少は、プロラクチンの上昇やテストステロンの低下などのホルモン異常が原因である可能性があります [※2]。他にも、逆行性射精(精液が膀胱に逆流してしまう)や、精管の詰まり、直近の射精からの間隔が短すぎた(禁欲期間不足)ことなどが考えられます。まずは泌尿器科や生殖医療専門医で詳しい検査を受けてください。

一人で抱え込まず、正しい知識で夫婦の妊活を進めよう

ここまで、男性にも存在するホルモン「プロラクチン」が、ストレスや薬剤の影響で上昇すると、男性ホルモンを低下させ、性欲減退、ED、造精機能の低下といった「男性不妊」の引き金になるメカニズムについてお話ししてきました。

「最近、性欲がない」「タイミングをとるのがプレッシャーで辛い」 あなたが感じているその苦しみは、決して男としての自信を失うようなことではありません。目に見えないストレスが、プロラクチンというホルモンのバランスを崩して引き起こしている「医学的なサイン」なのです。

「自分に原因があったらどうしよう」と検査を先延ばしにすることは、奥様だけでなく、あなた自身の心も追い詰めてしまいます。 現代の不妊治療の現場には、血液検査であなたのホルモン状態を正確に読み解き、必要であれば安全なお薬を使って数値を改善し、最新の培養技術で元気な精子を選び抜く確かな医療技術があります。

もし、「クリニックに行く勇気が出ない」「誰に相談していいかわからない」と立ち止まっているなら、ぜひ私たち「生殖医療クリニック錦糸町駅前院」を頼ってください。私たちは、男性が周囲の目を気にせず、仕事と両立しながら安心して検査や治療を受けられる環境を徹底的に整えています。

不妊治療は、奥様一人に背負わせるものではありません。あなたが勇気を出して一歩を踏み出すことが、ご夫婦の「新しい命を授かる」という夢への最短ルートになります。 焦らなくても大丈夫です。まずは現状を知ることから、一緒に始めてみませんか。いつでもご相談をお待ちしております。

参考文献・引用元

[※1] 公益社団法人 日本産科婦人科学会「不妊症」:視床下部-下垂体-性腺軸におけるホルモン連携、高プロラクチン血症のメカニズム、およびドパミン作動薬等による治療方針に関する医学的知見

[※2] 一般社団法人 日本生殖医学会「生殖医療 Q&A 2025」:不妊原因における男性因子の割合(約50%)、男性の内分泌異常(プロラクチン上昇・テストステロン低下)が造精機能や性機能(ED等)に与える影響、精子が作られる期間(約74日)に関する解説

[※3] 関連学会および厚生労働省の知見に基づく、薬剤性高プロラクチン血症の原因(抗うつ薬、胃腸薬等)、およびAGA治療薬(フィナステリド等)が男性ホルモンと精液所見に与える影響に関する情報

[※4] 世界保健機関(WHO)「ヒト精液検査と処理のためのWHOマニュアル(2021年第6版)」に基づく、精液検査の基準値(精液量1.4ml以上、濃度1600万/ml以上等)と評価基準

[※5] 厚生労働省「不妊治療に関する取組(保険適用化に伴う指針)」:不妊治療を目的とした勃起不全(ED)治療薬(バイアグラ、シアリス等)の保険適用に関する概要

[※6] こども家庭庁「プレコンセプションケアについて」:妊娠前からの健康管理における、夫婦での生活習慣改善(適度な運動、ストレス管理、男性の精巣の温度管理、栄養摂取など)が次世代の健康に与える影響に関する指針

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